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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生11巻6号

1952年06月発行

文献概要

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食品衞生監視に於ける現場檢査法及器具

著者: 末永泉二1

所属機関: 1國立公衆衞生院

ページ範囲:P.18 - P.19

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 食品衞生監視員が現場調査を行う場合觀察や判定はとかく主觀的になり易いために人によつて判定がまちまちになり勝ちである,この場合化學的或は細菌學的検査の結果を同時に得る事が出來れば衞生指導や判定が極めて公平に行えるであろうし業者を納得させる事も又容易になる事であろう。現場検査に赴く場含,對象に從い,必要な器材,試藥をその度にとりそろえる事は仲々億却なのであるが必要な器材が一まとめになつて手元にあると現場検査はかなり手輕に行えると思われる。即ち試驗器材のセツト化が現場試驗に必要である。Adams氏によるボルチモア市の食品衞生監視員携行器具の内容を簡單に紹介すると。
 革製カバンは次のようなものがいれてある。種々のカード,寒暖計,カン切り,食物採取器,寫眞器,食品試料採取用紙袋紙,スプーン水の採取用滅菌ビン,食品の細菌數検査用ふきとり棒とその容器,弗素,青酸化合物,カドミウム,砒素,亞硫酸,遊離鹽素検査用器具試藥,かき,カニ肉の腐敗検知用試藥等である。このセツトをそのまま眞似しても我國の現状には合わない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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