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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生12巻1号

1952年07月発行

文献概要

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國立精神衞生研究所の發足

著者: 片口安史1

所属機関: 1國立精神衞生研究所

ページ範囲:P.22 - P.23

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 數年來,その設立が噂さされつつも,なかなか實現にまで至らなかつた國立精神衞生研究所が,昭和27年1月を期して漸く開設の運びとなり,現在既に千葉縣市川市の國立國府臺病院敷地内に眞新しいクリーム色の姿をみせている。
 從來,衞生といえば,一般に身體の方面だけが考えられがちであつたけれども,精神的社會的存在である人間の眞の健康というのは,單に身體的な問題だけでは解決されないものである。こゝに精神衞生の意義が存在する。C.V.Goodの教育辭典によると精神衞生とは,「精神的健康の増進と精神的病氣mental disorderの防止の原理や技術を研究する學」であると定義されているが,現在多くの國に精神衞生協會が組織されて活溌に仕事をして居り,此のような活動は國際運動にまで發展せしめられているのが現状である。米國精神衞生委員會顧問ルーサー.E.ウッドワード博士はアメリカの精神衞生運動の現状について次のようにいつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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