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昭和26年人口動態の概況—厚生大臣官房統計調査部
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ページ範囲:P.34 - P.39
文献購入ページに移動まず昭和26年においては,死産が増加傾向を繼續しているので,その他の出生,死亡,婚姻,離婚はすべて減少をを示している。そのうちで特に注目すべき事象は出生の顕著な減少と,死亡状態の改善の度合が著しいことである。昭和26年の人口1.000人に對する出生率は25.6であつて,昭和14年の26.6よりも低く明治33年に人口動態統計がはじまつて以來最低の率を記録した。一方26年の死亡率は10.0であつて,これも亦吾が國人口動態統計における最低率である。なかんづく結核死亡は激減して明治42年以來はじめて10万臺を割つて93,654人となり,人口10万人に對する比率は111.1であつて,1年前昭和25年の146.8に比較すると24.4即ち約4分の1減少を示している。
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