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最近のビタミン問題
著者: 中川一郞1
所属機関: 1公衆衞生院榮養生化學部
ページ範囲:P.3 - P.8
文献購入ページに移動先ず第一に定量法の問題であるがV. Aの定量では三鹽化アンチモンを用いるCarr-Priceの方法は呈色の安定なG. D. H法に既に代られて居り(その他にAに紫外線をあてゝ生ずる螢光を比較して定量する方法6)も發表されて居る)。Cに就ても同樣にインドフエノールを用いる方法に代つてV. Cを全部酸化型として後,測定するRow5)の2,4ヂニトロフエニールシドラヂン法が登場して居り,何れも實驗方法としての検討の時期は過ぎて實用の段階にはいつて居る。B1の定量法に對しては赤血鹽を以ての酸化よりブロムチアンを以てする方が優ると云う人々7)もあり,B2についてはルミフラビン法が一般に廣く用いられては居るが,未だ改良すべき點を幾多殘して居るように思われる。殊に遊離と總B2との分離に一層の工夫を要するようである。
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