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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生12巻4号

1952年10月発行

文献概要

研究報告

土壤及び塵埃中に含まれる蛔虫卵の浮遊法に關する研究

著者: 松崎義周1 今園義盛2 中條惟基3

所属機関: 1横濱市立大學醫學部寄生虫病學教室 2東京都立衞生研究所 3横濱醫大

ページ範囲:P.42 - P.44

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 緒言 蛔虫の感染經路として土壤,塵埃が重要なる意義のある事は内外諸學者によりて報告されている。吾々の教室でも本問題に就いて研究を行い其の一部は既に報告している處であるが土壤,塵埃等に含まれる蛔虫卵の檢出には常に困難を感じている。この事は蛔虫卵の蛋白膜が土壤,塵埃等の微粒子に附着する爲に單に蛔虫卵の比重のみを考慮に入れた浮遊法のみでは完全なる檢出が出來得ない1つの原因ではないかと考える。研究者の1人,中條は,この間題に就いて土壤,塵埃中に含まれる蛔虫の蛋白膜を先ず脱落させた後浮遊法で檢出を行い稍々滿足なる結果を得,後日發表の豫定である。
 私等は在來の浮遊法で土壤,塵埃中に含まれる蛔虫卵の何%が檢出出來得るかと言う問題と,浮遊法に若干の工夫,即ち振盪器を使用,振盪を加え浮遊させる方法とに就いて研究したる結果,若干の知見を得たので茲に報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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