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論説
日本人食生活の改善
著者: 大礒敏雄
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ページ範囲:P. - P.
文献購入ページに移動然し,このことは,必然的に,趣味,嗜好のみに偏る結果,食物の内容たる榮養には,至極無關心となつて來たのである。そして,食物の種類の多いということと,生産量の多いということとを取違えて,やれ瑞穗の國だとか,食物には惠れた國だとか自負して居たのである。あれ程,食物に富んで居た,戰前でさえ,食物の内地での自給率は,やつと,85%であつたに過ぎないのであつた。
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