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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生12巻5号

1952年11月発行

文献概要

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實驗的感染に關する二三の知見

著者: 相澤憲123

所属機関: 1東京醫科齒科大學衞生學教教室 2日本大學醫學部細菌學教室 3日本大學衞生學教室

ページ範囲:P.3 - P.11

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1.實験的感染の概念
 生物界に於ける自然感染成立は4つの要素より構成される。その要素の第1はCommunicabilityと呼ばれ,排泄された病原體が宿主迄到達する過程であり,第2の要素はInfectivityで生體に到達した病原體が侵入門戸より生體内部に侵入し,或はその部に占居する迄の過程である。第3の要素は侵入した病原體が占居部位に於て増殖を開始し,或は生體内部に侵襲し,親和性臓器への占居全身感染發現の過程で,Invasivenessと呼ばれる。第4の要素は斯くして増殖した病原體の機械的或は代謝産物の化學的障碍による過程でToxicityと呼ばれ,病原體側よりはToxigenicityと稱する。
 感染は病原體のVirulenceと總稱される攻撃的因子のみならず,生體側の防禦的因子の相互基盤上に立つ複雑な過程であることは言う迄もないことであつて,以上の4要素殊に後3者は病原體と宿主間の爭鬪によつて異種疾患はもとより,同種疾患に於ても異なつた發症形式をとるのみならず時に其等要素の本質的過程を明瞭に區別し得ない場合もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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