icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生13巻1号

1953年01月発行

文献概要

座談会

アメリカの公衆衞生に何を学ぶか

著者: 高部益男1 田多井吉之介2 松本順一郎3 辻達彦4 平山雄5

所属機関: 1厚生省結核予防課 2国立公衆衞生院生理衞生学部 3国立公衆衞生院衞生工学部 4国立公衆衞生院母子衞生学部 5国立公衆衞生院疫学部

ページ範囲:P.22 - P.33

文献購入ページに移動
 高部 大体アメリカという国は広過ぎますね。「アメリカではどうですか」というふうな質問がよくありますが,少なくとも私が関係してきた範囲では,「アメリカではこうだ。」と概括的にいうことは相当危険があるんじやないかと前々から感じているのです。私はアメリカには12カ月しか居りません。その上ボストンで8カ月を学校で暮して,あとの4カ月は,東部のロードアイランドとか,ニユーヨークなどの五州の首府やワシントンDC,(連邦政府の首都),それから南にいつてテネシーとジヨージア,中部のデトロイト,アンナバー,シカゴ,それからロサンゼルスとサンフランシスコといつた風に歩き廻つただけです。8カ月の学校というのは相当無駄だと思つて行つたのですが,アメリカ公衆衛生の総論を知るのには,充分に役に立つたと思います。その後の旅行は,その御蔭か各論的にものを見たことになつた訳です。田多井さんはどのように歩かれたかということを何か一応お話しいただけるといいと思うんですが。
 田多井 私のオリエンテーションはペンシルバニア州の片田舎にあるバツクネル大学,そこに1ヵ月半いました。私達は最初3人で一緒にいつたわけですが,バツクネル大学へゆく前にニユーヨークに滞在する期間がありました。大体2週間,遊んでいては勿体ないという意昧で方々見に廻りました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら