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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生13巻2号

1953年02月発行

文献概要

統計資料のページ

昭和26年における急性灰白髓炎について

著者: 曾田長宗1 石田保廣1

所属機関: 1厚生省大臣官房統計調査部

ページ範囲:P.29 - P.33

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 法定伝染病については,いろいろくわしい資料があり,その疫学についても研究されているが,そのほかの伝染病については資料が乏しく,急性灰白髓炎についても毎月伝染病簡速統計月報において,都道府県別に患者数が公表されているだけであつて,その性別,年令別患者数のような基礎的な事項についてすら従来は調査されていない。今回ここに示す資料は厚生科学研究費及び都道府県衛生部の援助によつて調査集計されたものの一部であつて現在唯一の全国的資料である。
 第1表に昭和23年より昭和26年までの最近4カ年の急性灰白髓炎の患者数,死亡者数及罹患率,致命率を示した。それによると急性灰白髓炎の屆出患者数は届出の実施以来,年々増加をしめしている。(昭和27年には可なり減少した)。一方致命率は届出患者の増加に反比例して減少して,届出数の最も多い昭和26年が最も低い。一般に患者の発生が多いと致命率が低くなると云われているが,届出状況の良好となつたことが大きな理由のように考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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