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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生13巻6号

1953年06月発行

時評

日本の公衆衞生と癌問題

著者: 館林宣夫

ページ範囲:P.22 - P.22

文献概要

 公衆衞生の目的とするところは,第一に人の寿命を延長して天寿を全うせしむることであり,第二に疾病を予防し,且つ速かに治療して身心を常に健康に保持することであり,第三には身心を鍛練して,強くたくましく作りあげ,活撥なる活動に耐え得しめるにある。
 身心を鍛練して健康を増進することは往年の体力法,現在の国立公園法等にややその片輪がうかがえるが,現段階に於て我が国公衆衞生の主目標とはなり得ないものであり,人類がここに主攻を置く如き状況になり得るや否や疑はしい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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