icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻1号

1953年07月発行

文献概要

研究報告

群馬縣下某村に於けるレプトスピラ症について

著者: 北岡正見1 井上裕正1 小林一郎1 山口健男2 秋田喜美2

所属機関: 1国立予防衞生研究所 2高崎保健所

ページ範囲:P.30 - P.33

文献購入ページに移動
まえがき
 群馬県下の平野地域にワイル病の侵淫地のあることは,古くから知られていた。毎年政府発行の死因統計(1)によると,群馬県では1930年から1942年までの13カ年間に合計301名(男261名,女40名),また1947年から1949年の3カ年には24名(男22名,女0)がワイル病に罹患し死亡している。しかし群馬県下のワイル病については,嘗て北岡(2)が内勢多郡及び内佐波郡下のワイル病の顕性,不顕性感染を調査研究した以外には殆んど調査報告がなく,等閑に附せられていた。
 偶々高崎保健所管内の農村,特に中川村,新高尾村等にワイル病患者が発生し,しかも患者が近年増加してきたとの報告に接し,之が予防対策を樹てることになつた。そこで先づ患者数の最も多い中川村を対象とし,過去13カ年間の患者数及び死亡者を調査し,その所見を検討してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら