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研究報告
群馬縣下某村に於けるレプトスピラ症について
著者: 北岡正見1 井上裕正1 小林一郎1 山口健男2 秋田喜美2
所属機関: 1国立予防衞生研究所 2高崎保健所
ページ範囲:P.30 - P.33
文献購入ページに移動群馬県下の平野地域にワイル病の侵淫地のあることは,古くから知られていた。毎年政府発行の死因統計(1)によると,群馬県では1930年から1942年までの13カ年間に合計301名(男261名,女40名),また1947年から1949年の3カ年には24名(男22名,女0)がワイル病に罹患し死亡している。しかし群馬県下のワイル病については,嘗て北岡(2)が内勢多郡及び内佐波郡下のワイル病の顕性,不顕性感染を調査研究した以外には殆んど調査報告がなく,等閑に附せられていた。
偶々高崎保健所管内の農村,特に中川村,新高尾村等にワイル病患者が発生し,しかも患者が近年増加してきたとの報告に接し,之が予防対策を樹てることになつた。そこで先づ患者数の最も多い中川村を対象とし,過去13カ年間の患者数及び死亡者を調査し,その所見を検討してみた。
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