icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻3号

1953年09月発行

文献概要

特集 精神衞生

双生兒研究からみた人格の問題

著者: 井上英二1

所属機関: 1東京大学医学部腦研究室

ページ範囲:P.15 - P.18

文献購入ページに移動
1.医学における人格研究の意義
 人格という問題は,古くから心理学でとり上げられてきた問題である。最近になつて医学でも,人格の問題の重要性がようやく認められ,心理学の立場とはかなり異つた観点からする人格の研究が行われるようになつた。人格という言葉の意味について,ここで定義づけることは困難である。しかし,人格という言葉が到る処で濫用されている現在,おおよその概念の輪廓をのべておくことは必要であろう。
 医学には体質という概念がある。これはやはり定義づけることは困難であるが,ある刺戟に対する反応の個体差と,種々の反応の間にみられる連関,ひいては1つのまとまりをもつた反応の体系という意味をもつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら