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特集 最近の栄養問題 座談会
学校給食の現状と將來
著者: 速水決1 岩倉武嗣2 茂木專枝2 尾崎嘉篤3 関武雄4 北條茂子5 靑村久子 長谷川泉6
所属機関: 1栄養研究所 2文部省学校給食課 3厚生省食品衞生課 4東京都渋谷保健所主任課 5主婦連合会 6本社出版部
ページ範囲:P.16 - P.25
文献購入ページに移動長谷川 「公衆衞生」が特集主義に編集を切りかえまして,今度の号は「最近の栄養問題」というテーマを設定いたしました。その一環として「学校給食」の問題をとりあげ,本日の座談会が計画されたわけでございます。学校給食は終戦後の特別な要請から問題となり,現在見るような実績をあげているわけでございますが,よく検討してみますと,今後改善してゆかなければならない問題を多くはらんでいると思います。その意味で本日は実際の仕事に当っておられる現場の方々や関係官庁の先生方に御出席いただきました。先ず現状分析からはじめて,今後のあり方や改善の具体案などにつきお話いただければ幸に存じます。最初に文部省の岩倉課長さんからお話願います。
岩倉 私は昨年の3月からこの仕事を担当致しておりますが,どうも世間一般は給食のことがほんとうには分つていないんじやないかという気がします。実は私自身も幾人も子供を学校にやつて給食を受けておるんですが,給食の仕事を担当してからはじめて分つてきたわけなんです。そこでどういう点が分っていないかといいますと,終戦後非常に尨大な物資を米軍等の協力によりまして貰つた。
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