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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻6号

1953年12月発行

文献概要

研究報告

京橋地区に於ける乳幼兒結核の最近の推移

著者: 宇留野勝正1 深瀨操1

所属機関: 1東京都中央保健所

ページ範囲:P.63 - P.65

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まえがき
 昭和22年東京都衞生局の立川氏は東京都の乳幼児結核死が戦後激増の傾向があり,そしてその傾向が全国のそれよりもはるかに著しいことを報告された。全国の年令別結核死亡率からみると0〜4年層では24年度は人口1万対76.0で最高を示したようであるが,26年度にはすでに戦前の死亡率に戻り,或はむしろ昭和10年(55.1)15年度(56.3)よりも少くなつたようである。しかしその減少度は年令5年以上のものよりははるかに少ないのである。しかし当保健所管内の乳幼児結核の死亡率は後述のように5年以上のものと同様0〜4年の乳幼児に於いても著しい減少を示した。恐らくは全国の乳幼児の結核も之と同様今後次第に減少してゆくことであろうが,この死亡率の減少は乳幼児結核の発生即罹患率とどういう関係にあるであろうかという事は興味ある問題である。著者等は東京都京橋地区(東京都中央保健所管内)の乳幼児の結核につき種々の資料をもとにしていささか考察してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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