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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻6号

1953年12月発行

文献概要

研究報告

農村における開放性結核患者の疫學的意義に関する研究

著者: 中山茂12

所属機関: 1名古屋大学公衆衞生教室 2茨城県下妻保健所

ページ範囲:P.68 - P.78

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発端患者についての観察成績
 結核症の本態とその蔓延機転を正しく把握するには臨床,病理及び細菌免疫学的研究と共に,疫学的研究が必要であることは,今更言うまでもない。殊に結核患者とその家族についての疫学的な調査研究は,結核症の疫学的特性を明かにする上に極めて重要である。
 開放性結核患者の伝染源としての意義に関してはQpie①,Downns②,Puffer③,紙野⑤,山鳥⑤,奥野⑥,藤井⑦等がかなり詳細な調査報告を行つているが,その多くは都市における観察例であつて,農村における観察成績は比較的少い。且つこれらの報告の大部分は,結核患者群についてのみ調査が行われていて,その対照としての健康者群の調査がゆるがせにされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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