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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻6号

1953年12月発行

文献概要

研究報告

社会医学的に觀た人間の壽命

著者: 大山保1

所属機関: 1名古屋市立大学公衆衞生学教室

ページ範囲:P.82 - P.84

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 近時社会医学Social Medicineは医学上の問題としてのみなく国際的見地からも重視されるようになつた。社会医学乃至社会衞生学と云うことばは前世紀の中頃から用いられて来たのであるが其定義乃至意義の解釈はいまだ確然と一定したものであるとは云えない。然し今日で云う社会医学はCrew(1)が指摘しているようにhuman ecologyに関する学とも云える,そして其目的は「遺伝と環境」の人間集団に及ぼす影響を究明し,人間の福祉を社会的手段により積極的に増進せんとするものである。言いかえれば社会医学の目的は近代定義に適つた肉体的精神的及び社会的健康の実現にあると云える。従つて之は公衆衞生の進路を示すものである。ここでは社会医学と公衆衞生学との異同に就いて論ずる事を避け社会医学的に観た人間の寿命に就き述べ,社会医学の有する意義の一端を明かにしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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