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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻6号

1953年12月発行

文献概要

研究報告

野菜,漬物類の熱湯処理を大衆化した場合の回虫の予防効果

著者: 沢田藤一郞1 大鶴正滿2

所属機関: 1九州大学医学部沢田内科教室 2福岡県大隈保健所

ページ範囲:P.92 - P.95

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1.前言
 戦後未曾有の蔓延を来した蛔虫禍は,依然として国民保健上大きな問題となつている。その防遏,予防には,根本的,積極的な公衆衞生上の施策が必要であることは論をまたないが,他面簡易で大衆化され易い,しかも効果的な予防法も大いに研究されねばならないと思う。この意味で著者等は経口感染の一歩手前で感染源の撲滅をはかる方法として,野菜,漬物類の熱湯処理を先ず取上げてみた。調査は,兎に角最初から一般大衆を相手とする集団調査の形で開始された。従つてこの種のいわば個人衞生的な予防法が,大衆にどの程度支持され,また実行されるか,また野菜,漬物類が蛔虫感染源の担い手としてどの程度の役割を持つているかを知ることが調査の主な自的であつたわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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