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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生14巻6号

1953年12月発行

文献概要

研究報告

化学合成線維衣料に関する衞生学考察

著者: 都築弘1 福島堯明1

所属機関: 1横浜医科大学衞生学教室

ページ範囲:P.97 - P.99

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 新化学合成線維ナイロン・ビニロン等に就ては,これを肌着として使用する際衛生学的見地から多分に考慮の余地があると考え,国立線維工業試験所の御指導援助を得て,天然線維と比較検討しつつ若干の研究を試みた。
 第一段階として供試材料には,我々の最も身近にある靴下①を用いることとし,市販に出されて居るナイロン・ビニロン・絹・綿・毛の5種を実験の都合上無染色のものを撰び(註),織物としての若干の性能,着用時に於る保温性及汚染吸着等に就て,又,衣服下気候で最内層の湿度は恒に概ね50%②③(40〜60)であるが,此の湿度を恒常に保つためには皮膚からの不感蒸泄に基く水蒸気を織物が如何に処理するか,外気気候が快適であつても時に依り蒸し暑い感じや汗ばむ場合があり,これは織物の吸水性及通気性のみでは解決が困難であるかに思われるので,水蒸気透過性④⑤を仮定して若干の実験を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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