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研究報告
化学合成線維衣料に関する衞生学考察
著者: 都築弘1 福島堯明1
所属機関: 1横浜医科大学衞生学教室
ページ範囲:P.97 - P.99
文献購入ページに移動第一段階として供試材料には,我々の最も身近にある靴下①を用いることとし,市販に出されて居るナイロン・ビニロン・絹・綿・毛の5種を実験の都合上無染色のものを撰び(註),織物としての若干の性能,着用時に於る保温性及汚染吸着等に就て,又,衣服下気候で最内層の湿度は恒に概ね50%②③(40〜60)であるが,此の湿度を恒常に保つためには皮膚からの不感蒸泄に基く水蒸気を織物が如何に処理するか,外気気候が快適であつても時に依り蒸し暑い感じや汗ばむ場合があり,これは織物の吸水性及通気性のみでは解決が困難であるかに思われるので,水蒸気透過性④⑤を仮定して若干の実験を試みた。
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