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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生15巻1号

1954年01月発行

文献概要

特集 傳染病問題の焦点 論説

新しい伝染病

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.1 - P.1

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 十年前には,所謂異型猩紅熱などと呼ばれていたものが,最近では「泉熱」という名称に統一されて来た。名称の統一は新しい独立疾患の確立を意味する。異型猩紅熱といわれていた当時は,新しい疾患か否かを尚疑う人があつたが,今日では既に多くの研究室で病原体と思われるビールスが分離せられ,その同定試験に入ろうとする段階に至つている。やがては感染経路も明かにせられるに至り,予防可能となる日も遠くないであろう。
 伝染性下痢症も戦後問題となつた伝染病であるが,最近余り発生がないが,最近千葉県茂原市に発生した集団下痢症が臨症的には伝染性下痢症と似たものであり,疫学的にはやや異る点もあるが,病原体と思われるビールスを分離したので,伝染性下痢症との異同が目下調べられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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