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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生15巻3号

1954年03月発行

文献概要

特集 乳幼兒衞生の焦点(I)

精神薄弱兒の発見

著者: 小林提樹1

所属機関: 1日赤産院小兒科

ページ範囲:P.9 - P.14

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 精神薄弱児を論じようとする場合.先ず精神薄弱とは何であるかということから出発しないとならない。これは大変重要な根本問題であるけれど,それはここでは余り触れないことにしたい。というのは,その定義には仲々むずかしいところがあり,医学的研究であれば的確な定義から決めて行く必要があるが,ここにこれから問題にしようという範囲では,私達の一般常識的な見方で大過なく精神薄弱児を爼上に上せ得ると考えられるからである。又実際には精神薄弱児を確実に選び出すことよりも,その疑いのある者を見つけ出す方がもつと意味があるからでもある。併し,最も妥当と思われる定義だけを加えておくことにする。即ち,精神薄弱とは発育過程において恒久的に智能発育が障碍されたものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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