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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生15巻3号

1954年03月発行

文献概要

研究報告

重層法による人血清コリンエステラーゼ活性値の檢定法

著者: 田波潤一郞1

所属機関: 1千葉大学医学衞生学教室

ページ範囲:P.51 - P.52

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 農村に於ける有機燐剤連続撒布者の血清コリンエステラーゼ(以下ChEと略)活性値の変化を知ることは中毒予防の見地から望ましいことである。このためには血清ChE活性値を集団的に何回か繰返して測定しなければならない。Hall & Lucasの方法は優秀であるが,50人乃至100人を対象として比較的短時間内にその活性値を検査することは煩雑であり,試薬を多量に必要とする。多少の精度は犠牲にしても,ある人の活性値が正常の場合に比較してどの位低下しているかを簡単に知る方法が望まれる。著者はアセチールコリン(以下Achと略)溶液pH8.0に修正したものに被験血清を加えたものをクレゾール・レツドを含有する寒天柱pH8.0なるものに重層し,産生された醋酸が一定時間内に寒天柱に拡散することによつて生ずる黄変部分の長さを比較することによつてChE活性値の程度を知ることが出来たので,その方法を記載する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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