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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生15巻4号

1954年04月発行

文献概要

特集 乳幼兒衞生の焦点(Ⅱ)

保健所に於ける乳幼兒保健指導の重点

著者: 宇留野勝正1

所属機関: 1東京都中央保健所

ページ範囲:P.16 - P.18

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 保健所に於ける乳幼兒保健指導の主眼は第一に保健婦の家庭訪問による指導と時を決めて管内全乳幼兒一齊に行われる集団的健診とその後の指導におかるべきと思う。日常の外来に於ける健相及び指導は必ずしも保健所特有のものではなく,病院や専門医師を訪れる健相と本質的に何等変るところはない筈であるからである。日本の親の衞生知識,育兒知識が進み凡ての親が自ら進んでその子供を健診施設に時々伴うようになれば保健所の筆者等も余計な労力を使う事もなく多くの乳幼兒の保健指導を行い得るかもしれないが,現在の日本の状態では自ら進んで医師を呼び或は施設を訪れるものは非常に少ないので止むなく押し売り的に保健婦は家庭を訪問し,年に1〜2回管内の乳幼兒を集めて健診を行う必要があるのであつて現在のところこの2つが筆者等の仕事の最も意義のある部分を占めているといつてもよいのである。次に以上を主とし筆者が常日頃考えている事を述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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