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研究報告
ポーラログラフイーの衛生化学への試み(第2報)—市販清涼飲料水中の銅含有量について
著者: 松本和夫1 下川洪平1 柴山正彦1
所属機関: 1岐阜県衞生試験所
ページ範囲:P.31 - P.33
文献購入ページに移動昭和28年3月,本県に於て清涼飲料水に起因すると思考される食中毒が発生した。患者は2, 3, 5及び9才の小児4名で,何れも推定原因食品たるミカン水約150c.c.を摂取後30分にして嘔吐を起した。摂取後嘔吐迄の時間が短い点から化学的食中毒の疑が濃くなり,残品がなかつたので同一店舗内の同一Lotと思われる製品について検査した処,67.5P.P.M.の銅を検出した。
そこで之に関連して市販されて居る清涼飲料水79種類を收去し銅含有量を測定し,併せて清涼飲料水の銅汚染の原因追求についての基礎的実験を行い,銅含有許容量竝製造工程の改良に関する知見を得たので報告する。
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