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研究報告
インフルエンザ・ワクチンに関する研究—現行イ・ワクチンを用いての動物実験成績
著者: 芦原義守1 甲野禮作1 笠原晃2 鈴木実2
所属機関: 1国立公衆衞生院 2傳染病研究所
ページ範囲:P.53 - P.55
文献購入ページに移動インフルエンザ・ワクチン(以下イ・ワクチン)の研究はFrancis, T及びSalk, J. E. ①②を中心に広範なワクチン接種実験が米国に於て実施されて実地予防効果を確認されたが,我国でも数年来ワクチンの製造と実用化に努力し昨昭和27年には厚生省よりイ・研究委員会を通じて提供されたイ・ワクチンを全国各地に於て実施され丁度イ・A-Primeの流行に遭遇して得た予防効果はある程度の効果を期待出来るが決して満足なものではなかつた。③我々は野外接種実験④⑤と平行して現行イ・ワクチンに就て考察を試みるために実験動物を使用して感染防禦効果.血液像の変化及び免疫抗体の獲得の状態に就て追及したが本実験からのみで決定的な事は云えないが2,3の成績を得たのでその大要を記述する。
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