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強心剤に就て
著者: 土肥一郎
所属機関:
ページ範囲:P.30 - P.31
文献購入ページに移動中樞興奮剤は心臟の自働中樞,血管中樞,呼吸中樞に作用し,それの機能を高める様に働く。従つて急性心臟衰弱,ショック等の急性循還不全に用いられる。これに屬する藥物の中,ビタカンフアーは最も慣用され大量を用いても危險の少いものである。カルヂアゾール,コラミン,ネオスピランはむしろ呼吸麻痺を救うための中樞興奮剤として用いられる場合が多いが,これらはビタカンファーに比して痙攣を起し易いから用量及び使用時の患者の状態に注意が要る。
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