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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生15巻6号

1954年06月発行

文献概要

特集 公衆衞生に必要な新藥の知識

防腐剤のあり方

著者: 宮木高明12

所属機関: 1千葉大学 2千葉大学腐敗研究所

ページ範囲:P.87 - P.92

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 防腐剤は広く微生物侵襲に対抗する手段としてその価値をもつている。人畜の生体に疾病を起させる場合,或は栽培植物の病変原因となる場合を特別扱いする以外は抗微生物的な手段として薬物を利用する場合,防腐剤という名称が正当に用いられるといつても過言でない。
 従つてそれは近代に於て特異な進歩を示している化学療法剤や抗生物質剤などと近似した性格をもつているし,事実これ等と平行してその研究なり技術なりが育てられるべきだろう。しかし,いわゆる防腐の対象となるものの,性質や価値によつて全く別の問題が生じてくることを注意しなくてはならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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