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特集 公衆衞生に必要な新藥の知識
藥品の輸入と国産
著者: 小幡昌利
所属機関:
ページ範囲:P.95 - P.97
文献購入ページに移動限られた紙面であり又統計資料として現在最も正確なものは,輸入統計については大蔵省の日本外国貿易統計,生産統計は厚生省の薬事工業生産動態統計であるが,貿易統計の分類が生産統計の如く細分されていないため,多少の相異及び細部についての検討が出来得ない点はお許し願いたい。なお,現在医薬品の輸入に関する外貨運営の方針は,他の物質と同様国産不能の医薬品原料に重点を置く外,製品よりバルク,更に中間原料又は粗原料の輸入に可能なる限り置き換える措置が取られており,国産の推進が画られていることは云う迄もない。先ず茲数年間の医薬品等の輸入に対する措置はどうか,それは第1表の輸入予算額の通り昭和28年迄年々増加を続け,これを境として昭和29年からは下降の状況と見ることが出来る。更に減少して原料を除いて医薬品の製品(主としてバルク製品)のみの輸入は,現在伸びつつある医薬品の輸出が同様に伸びたとすれば,両者同額の年間約70万弗(約25億円)と見込まれている。
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