文献詳細
文献概要
特集 公衆衞生に必要な新藥の知識 隨想
新藥ばやり
著者: 三堀三郞1
所属機関: 1東京都薬務部
ページ範囲:P.98 - P.99
文献購入ページに移動藥の広告というものは,ほかのものの広告とはちがつて,薬事法でなんのかんのと制限をうけることになつている。医薬品適正広告基準といういかめしいものがきめられていて,始めに製造の許可をうける時に申し出た効能効果の外には,改めて,許可なしには勝手に効能効果を広告してはいけない。公認とか推せんとか書くことも許されない。なお品質,効能,効果に関しては最大級の形容詞を用いてはならないことになつている。この点は過信することによる危害の防止ということで,他の物品の広告にくらべて厳しい点である。多くの医薬品広告で違反事例の最も多いのはこの点である。
掲載誌情報