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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生16巻1号

1954年07月発行

文献概要

特集 赤痢(Ⅰ) 論説

赤痢の治療—保菌者の治療を中心として

著者: 長岐佐武郎1 斎藤誠1

所属機関: 1都立荏原病院

ページ範囲:P.53 - P.58

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緒言
 昭和24年より漸増した赤痢は,昭和27年には我国の伝染病統計が始まつて以来の最高患者数の発生を示し,昨28年はやや滅少の傾向をみたが,本年にはいり再び増加の様相を明らかにし,流行の急速な終熄を期待しえない現況である。このような赤痢流行の要因は多様にわたつて存在し困難な問題を提示しているが,その開明には種々な観点から検討が要望されることはいうまでもなく,われわれはこれ等のうちで臨牀の立場から直接,間接に関係を持つと考えられる流行赤痢菌型,藥剤耐性の問題,患者,保菌者の治療に関する問題を探りあげて,これに若干の考察を加えてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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