文献詳細
文献概要
特集 食中毒
新しい細菌性の食物中毒
著者: 福見秀雄1
所属機関: 1国立予防衞生研究所
ページ範囲:P.7 - P.10
文献購入ページに移動細菌件食物中毒は周知のように,大体2つの範疇に区別される。1つは細菌そのものが食物と共に消化管内に這入つてそこで増殖し,そのことによつて中毒がおこるものであるし,もう1つのものは,食物の中で細菌が増殖し,その際産生された或る種の毒物のために中毒がおこる種類のものである。前者の代表的のものはサルモネラによる食物中毒であり,後者ではブドウ球茵の産生する胃腸毒による食物中毒,あるいはボツリヌス菌の出すボツリヌス毒素による中毒がこれである。
掲載誌情報