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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生16巻3号

1954年09月発行

文献概要

特集 食中毒 注目すべき食中毒例

ビルマ豆による中毒

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.60 - P.61

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 昭和23年12月25日,兵庫県尼カ崎市において配給雑豆により,6名中毒内3名死亡という食中毒事件が発生した。しかも,この事件は数カ所より同時に発生したものであり,且つこの雑豆は加熱した後摂取したのであるから,当然該豆に有毒成分が含有されたか,或は広範囲に毒物による汚染があつたものと考えられるし,又配給品であるので,更に他にも同様の中毒が発生しているのではないかと想像せられ,配給経路と範囲を考慮して,相当広い地域に亘つて調査が行われ,その結果明らかになったもので中毒死者総計4名,患者数十名であつた。尚この雑豆は大阪,和歌山の地区にも同類品が配給され.若干の中毒患者は出したが,死者はなかつた。
 中毒死者はその殆どが最下層の生活を営む家庭の幼児である。摂食時の状況,症状の1例は次の通りである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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