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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生16巻5号

1954年11月発行

文献概要

特集 勞働衞生最近の進歩

工業中毒領域に於ける最近の進歩

著者: 久保田重孝1

所属機関: 1労働科学研究所

ページ範囲:P.20 - P.30

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 工業中毒領域に於ける最近の話題はいろいろの立場から拾うことが出来よう。例えば,目まぐるしく変転する産業の事情を敏感に反映して移りかわる職業性中毒の発生状況そのものが既に一つの話題である。又,珪肺に関する研究の如き生体作用本質の深い究明が,どこまで到達したかと云う問題や,或は又鉛中毒に対するCa-EDTA(註1)の如き劃期的な解毒剤の出現なども又それぞれ最近の重要な進歩である。
 しかし私は此処では工業中毒の診断領域の最近のトピツクを取上げて見たいと考える。それは,この問題が労働省試験研究要望課題として昭和28年度に採択され,主な工業中毒に対する診断方式が一応定められたと云う重要な事実を紹介することになると思うからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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