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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生16巻6号

1954年12月発行

文献概要

特集 公衆衞生と放射能

原子力醫学

著者: 都築正男12

所属機関: 1東京大学 2日赤中央病院

ページ範囲:P.1 - P.4

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 いうまでもなく,医学は応用科学の一つであるから,科学の進歩は当然の結果として,医学を発展せしめる。近代に於ける科学の進歩の内,最も著しいものは原子力領域に於けるそれであつて,1942年米国シカゴ大学のフツトボール競技場の一隅で,同大学物理学のフエルミ教授によつて行われた原子力開放の実験は実に劃期的のもので,それまで,人類が永く望んでいた原子力が人類の手によつて,始めて制御開放せられたのである。シカゴ大学フツトボール競技場の一隅に掲げられている銅板には次の字句がきざまれ,科学の行脚をする人々の眼を止めさせている。
 "1942年12月2日人類はこの地で始めて連鎖反応の実験に成功し,それによつて,原子核勢力を自由に発生せしめることが出来るようになつた。"

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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