文献詳細
研究報告
文献概要
I.まえがき
1950年にSven Bergqvist1)はストツクホルムの学童にHyaluronidase(以下「ヒ」と記す)併用のBCGを接種して,従来のBCG接種方法よりも「ツ」反応が速かに陽転すること,接種局所反応が強く現われる傾向のあることを報告し,更に接種局所反応が強い場合は一般に「ツ」反応の陽性持続期間が長く,結核菌に対する防禦効果も大であると云うTörnell,Herzberg等の業績を引用して,「ヒ」併用によつて免疫を強め且つ長引かせうるかも知れないと論じている。
私達はN造船所従業員に対して「ヒ」併用のBCG接種を行う機会を得たのでその成績について報告したい。
1950年にSven Bergqvist1)はストツクホルムの学童にHyaluronidase(以下「ヒ」と記す)併用のBCGを接種して,従来のBCG接種方法よりも「ツ」反応が速かに陽転すること,接種局所反応が強く現われる傾向のあることを報告し,更に接種局所反応が強い場合は一般に「ツ」反応の陽性持続期間が長く,結核菌に対する防禦効果も大であると云うTörnell,Herzberg等の業績を引用して,「ヒ」併用によつて免疫を強め且つ長引かせうるかも知れないと論じている。
私達はN造船所従業員に対して「ヒ」併用のBCG接種を行う機会を得たのでその成績について報告したい。
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