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研究報告
日本住血吸虫病の予防に関する研究
著者: 太田秀淨1
所属機関: 1山梨県医学研究所
ページ範囲:P.54 - P.58
文献購入ページに移動日本住血吸虫病の有病地に於ける本病の中間宿主宮入貝の撲滅は本病撲滅の為の先決問題であるが,完全なる撲滅を今日に於て未だ期することが出来ず,近年山梨県に於ては,多額の国庫を以て化学藥剤による撲滅と共に,溝渠をコンクリートに改修しその生活条件をかえることにより撲滅を行つているが,貝の撲滅と共に感染幼虫であるセルカリアの水中に遊出したものを殺滅することは本病の予防上必要な条件である。セルカリアは化学藥剤及び機械的刺戟により容易に死滅せしめ得られるが,実用に値する簡易なる方法は実験せられていない。私は実験室内に於て,水中に遊出したセルカリアを急激に落下させることによりセルカリアを簡易に殺滅し得る方法を実験した。
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