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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生17巻1号

1955年01月発行

文献概要

研究報告

日本住血吸虫病の予防に関する研究

著者: 太田秀淨1

所属機関: 1山梨県医学研究所

ページ範囲:P.54 - P.58

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1)日本住血吸虫セルカリアの殺滅について
 日本住血吸虫病の有病地に於ける本病の中間宿主宮入貝の撲滅は本病撲滅の為の先決問題であるが,完全なる撲滅を今日に於て未だ期することが出来ず,近年山梨県に於ては,多額の国庫を以て化学藥剤による撲滅と共に,溝渠をコンクリートに改修しその生活条件をかえることにより撲滅を行つているが,貝の撲滅と共に感染幼虫であるセルカリアの水中に遊出したものを殺滅することは本病の予防上必要な条件である。セルカリアは化学藥剤及び機械的刺戟により容易に死滅せしめ得られるが,実用に値する簡易なる方法は実験せられていない。私は実験室内に於て,水中に遊出したセルカリアを急激に落下させることによりセルカリアを簡易に殺滅し得る方法を実験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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