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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生17巻2号

1955年02月発行

文献概要

研究報告

鉤虫保有に関する一知見—感染源からの隔離が考えられる場合の鉤虫保有率の推移

著者: 小泉明1

所属機関: 1東京大学公衆衞生学教室

ページ範囲:P.47 - P.48

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 1952年埼玉県下某紡績工場の夏季健康管理対策として,東大公衆衞生学教室の手によつて実施された疲労および熱中症の検診調査(1)のうち,寄宿女子従業員の寄生虫検診の資料―ことに鉤虫保有率―に関して興味ある知見を得たのでここに報告する。
 調査対象はそのほとんどが16〜22才の未婚の女子紡績従業員であつて,出身地は主として新潟,群馬兩県で,入社後は工場構内の会社寄宿舎で集団生活をなし,せいぜい年1〜2回短時日帰郷する以外きわめて統制のとれた起居をおこなつている。食品衞生に関しては会社食堂でことに注意し,食器の消毒にはすべて熱湯を用い,生野菜をそのまま食膳に出すことは避けており,一方便所の清潔に十分気をつけて屎尿処理には寄宿生の手をわずらわしていない。なお当時までに鉤虫駆除を実施していない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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