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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生17巻5号

1955年05月発行

文献概要

特集 水道問題の展望

水質

著者: 洞沢勇1

所属機関: 1公衆衛生院衛生工学部

ページ範囲:P.41 - P.47

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1.序
 一般水道の目的はいうまでもなく,衞生的で良質な水を充分に支給し,一般の文化的生活や生産に寄与することにある。即ち,水道にあつては質と量が共に満足されることが必要である。ところが自然界ではこの兩者を一様に満足させるような水が次第に得難くなつてき,殊に水質は人口の増加,産業の発達に伴い益々悪化の一路をたどつている。従つて,水道の計画にあたり,水源の撰定は水質の上から非常に難しくなり,且つ浄化方法に対しても負担が益々増大する傾向にある。水道の設計頭初から,施設後の維持管理に至るまで水質の管理なくして水道の成立しない理由もここにある。
 以下,水道の運営と水質との関係につき,若干の問題を取上げて略説することにしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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