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研究報告
パラチオン中毒の應急檢査に使用できる簡便血清コリンエステラーゼ定量法(第一報)
著者: 椎木悌二1 大久保達雄1 高橋浩2
所属機関: 1富士化学工業株式会社 2山口医大臨床病理学教室
ページ範囲:P.61 - P.67
文献購入ページに移動ここに発表するChE定量法はもともと肝疾患における血清ChE低下を検出する目的で案出され,既に1600例以上の患者血清を処理した歴史を持つている。その原理はマイケル法及び厚生省が標準法として認定している上田氏の方法と同様に,血清(血漿)を混じたアセチルコリン基質緩衝液のpHが血清のChEによるアセチルコリン分解(醋酸産生)の進行につれて降下するのを測定し,このpH降下の強さを以つてChE活度を代表さす(pHの降下が顕著な血清ChE活度は不明瞭な血清のそれより大きいと判定する)のである。基質緩衝液のpHはフエノールレツドを指示藥としコンパレーターで出来るだけ精密に読取る。
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