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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生18巻2号

1955年08月発行

文献概要

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三浦市に発生した流行性肝炎について

著者: 兒玉威1

所属機関: 1神奈川県衛生研究所

ページ範囲:P.25 - P.28

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 昭和18年8月初めから中旬にわたり,川崎市某工場に男工16名,女工7名の流行性肝炎の集団発生を,また同じ頃横浜市某工場に30名の同疾患の多発を見,私どもは当時これが調査の機会を得た。よつて神奈川県下には戦前から流行性肝炎が存在し,昭和18年頃横浜,川崎方面に流行があつたものと解される。戦後は昭和27年頃から三浦半島の三崎町,横須賀市方面に流行性肝炎の発生を耳にしていたが,死亡者も少く特に注意をひかなかつた。しかるに昨年来三浦半島の東南部,三浦市南下浦町方面に発生しつつある流行性肝炎は致命率高く,惡性肝炎の流行でないかと疑われるので,現在まだ予備調査の段階にあつて報告の時期ではないが,本誌の要望もあり,あえてその概要を速報することとした。従て本流行の終末報告は調査の完了をまつてそれぞれの調査担当者及び研究者により改めて行われることを了解されたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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