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研究報告
一農山村地帶に於ける乳幼兒の栄養摂取形態について(其の一)
著者: 佐藤千春1 室賀賢一1 枠田まさ1
所属機関: 1群馬県立安中保健所
ページ範囲:P.15 - P.20
文献購入ページに移動乳兒及び幼兒の初期の如き,発育の旺盛な時期に栄養方式の巧拙が重大な影響を及ぼすことは想像に難くない。往々この時期に種々の発育障碍が現われることは(1)(2),これのみに起因しないにしても大きな関聯を有することは今日迄述べられている通りである。正しい栄養指導の必要な所以であろう。然るに,農山村地帯にあつては,生活環境が都市のそれと著しい隔りがあり,従つて食事形態も自から異るものがある。乳幼兒の栄養指導に当つて,これ等の特性を無視して徒らに都市の食事形態の枠に篏め込むことは,絵に描いた餅を奨める感がある。筆者等は常にこの悩みに逢着するので,先ず現在行われつつある乳幼兒の食事形態を自然の姿でCatchし,これを分析考究し,今後の栄養指導の基礎たらしめんと試みたわけである。
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