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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生18巻6号

1955年12月発行

文献概要

特集 公衆衞生と経済

赤痢の経済的損失

著者: 金光克己1

所属機関: 1厚生省公衆衛生局防疫課

ページ範囲:P.38 - P.41

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 此処数年来,年間発生患者数約10万前後の流行をつづけている赤痢の経済的損失という難しい課題について検討を加えるに当つて,可なり主観的な推定が入つてくることをお許し願つておきたい。
 昭和24年関東に端を発し,年をおうて,遂次全国にまん延した赤痢の流行に対しては,昭和25年以来,その予防対策は,伝染病予防行政における最大の重点として,非常な努力が払われて来た。又その予防のために支出された経費においても,伝染病予防費の大部分を占めている状況である。然し,赤痢の流行は,昭和27年の患者数約11万を頂点として,若干下降の傾向にあるとはいえ,残念乍ら流行の山の背を歩んでいる状況である。それ文に,赤痢予防における経済的分析はまことに難問題であると同時に非常に意義ある問題であると云うことが出来る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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