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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生19巻4号

1956年04月発行

文献概要

特集 學校保健衛生(2)

学校における安全管理と安全教育

著者: 高梨湛1

所属機関: 1労働安全研究所

ページ範囲:P.32 - P.37

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1.学校安全
 全国安全連合会が28年度の全国安全大会において大会の決議として学校における安全教育の重要性を認め,このことの実施方を文部当局に建議したことと,29年度の全国安全大会において学校安全の重要さをさらに確認したことはわれ等の記憶に新なことである,昨年暮には日経連が学校における安全教育の重要性を力説した意見書を各方面に配布しているが,わが国の学校安全が漸く識者によつて認識されてきた結果に外ならぬ。わが国の安全活動が常に同じ半径内での活動に止まり活溌の発展のなかつたことは,わが国民の年少時代における安全教育の欠除と職業教育の内容として安全教育のないことに起因するとも云われているが,あながち否定のできないことであろう。学校安全(スクール・セフテー)の言葉は元来われわれの持合せなかつたことであつた。従つてその内容とすること柄についても同様にわれわれの持合せなかつたことであつた。アメリカにおける安全の先覚者は,つとに学校安全の重要さを認めて努力を払つている。即ち1919年から1917年にわたつて北米安全協会(NC)は産業災害防止の間接的手段として漸次増加する交通量によつて生ずる交通災害防止の見地から学校安全問題がとりあげられ合議された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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