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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生2巻5号

1947年10月発行

文献概要

論述

保健婦業務とは

著者: 森島

所属機関:

ページ範囲:P.262 - P.268

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保健婦の生立は何であつたか?
 保健婦は派出看護に由來して居る。すなわち病家を訪問し患者のみどりをすることであつた。この勤務の根源は最初は宗数的教示の上に出來たものであつた。この派出看護婦協會をしつかりした形の上で作つた最初は,1859年にウリアム・ラスボーンが,英國リヴァプールでフロレンス・ナイチンゲールの援助で結成したのであつた。米國最初のそれはニュー・ヨークで1835年にバッファロ派出看護婦協會の創設であつた。1907年に州立無料援助協會が此の派出看護婦を使用して,結核の豫防に州全軆の戰鬪を開始したのであつた。派出看護婦即ち保健婦の成果が,私立の多くの援助團體の創立となつて,バッファロ市の衞生教育局では傳染性疾患管理を強化する爲め,また學校看護勤務に力を與へる爲めに,この看護婦達を傭ふ樣になつたのである。1913年には公衆衞生法と地方法とが修正されたときに此の保健婦等の勤務は公的機關で其使用が促進された。1916年より1920年間は小兒麻痺の流行や,第一次世界大戰や,流行性感冒の流行等のとき,保健婦の使用は非常な刺戟を作つた。勿論引續き世の不況沈滯の爲め其増加は停止したとはいふものの,1915年に社會保障法の通過により保健婦による活動は其必要性を痛感することとなつた。この法は各市町村の保健婦の採用の爲めの資金を準備させた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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