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リポイド抗原による血清の普遍的反應性:「僞陽性」に對する基礎的考察,他
著者: 重松
所属機関:
ページ範囲:P.287 - P.290
文献購入ページに移動僞陽性反應を起し易い條件もまた低濃度食盛水と低温とであつて,この場合形成られた沈粒子は普遍的反應の場合同様一般に高濃度食鹽水により分散可能である。僞陽性反應のこの3つの特徴(1.低濃度食鹽水,2.低温,3.高濃度食鹽水による分散性)は僞陽性反應と眞の陽性反應との識別に利用することができる。即ち梅毒血清の場合には37℃で最もよく沈降し,高濃度の食鹽水によつて分散しないが,僞陽性反應の場合には低濃度食鹽水及び低温の場合によく沈降し,高濃度食鹽水を加えることによつて分散するからである。
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