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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻2号

1956年08月発行

文献概要

特集 最近の医学の話題

精神病の治療(腦外科を含む)

著者: 関根真一1

所属機関: 1国立武蔵野療養所

ページ範囲:P.11 - P.13

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 精神病の治療法について,その原因が身体疾患に関連するものは,内科的,外科的並びにあらゆる医療手当が原因療法として,或は対症療法として用いられるが,特に精神病患者の大半を占める原因不明な内因性精神病については,未だなお姑息的治療の域を脱していない。しかし姑息的治療とはいえ,近年精神科特殊療法については急速の進歩がみられ,そのうちここ数年前から台頭して来た薬物療法,特に自律神経遮断剤による精神病の治療(人工冬眠療法)はその最たるもので,来年の日本精神神経学会総会に於て宿題報告がなされる程度に,精神医学分野に大きな波絞を投げかけている。そこで本稿に於ては,この人工冬眠療法を中心として,精神科特殊療法についての最近の皺勢を追つてみたいと思う。
 先ず従来行われて来た精神病の治療についての概要を述べ,遂次最近の話題をひろつてみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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