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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻2号

1956年08月発行

文献概要

特集 最近の医学の話題

腦下垂体とその作用

著者: 中尾健1

所属機関: 1東京慈惠会医科大学薬理学教室

ページ範囲:P.22 - P.25

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 卵巣,副腎皮質,甲状腺の様な内分泌腺の機能や発育が,脳下垂体前葉の支配下にあることは既に衆知の事実であるが,今日ではこの他の内分泌腺もみな支配を受けていると考えてよい。脳下垂体はこの様ないろいろの内分泌腺を中介としての間接作用を持つているが,この他に成長や水代謝,電解質代謝,子宮運動等に直接的な作用も持つている。脳下垂体の支配をうけている内分泌腺を最近"Target gland"標的腺(又は目標腺)とよくいうが,このTarget glandと脳下垂体との関係については,お互に干渉することが多く,このためその作用が益々複雑な形となつてくる。これらの事から脳下垂体は最も重要な支配的な位置にある内分泌腺といえることになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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