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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻2号

1956年08月発行

文献概要

特集 最近の医学の話題

整形外科の話題

著者: 佐藤孝三1

所属機関: 1東京大学整形外科

ページ範囲:P.56 - P.57

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まえがき
 東大,京大,九大に相前後して独立した整形外科の講座が置かれてから既に約50年と云えば,日本の整形外科の歴史もかなり古いものと云えよう。しかし全国の各大学に整形外科が設けられた時期には著いし遅速があり,すべての大学に専任教授が配置され終つたのがやつと昨年のことであると云えば,その普及の遅さに一驚する人もあろう。医学教育の面でさえもそのようなアンバランスがあつたのであるから,国民一般の整形外科的知識のレベルはまだまだ低く,二重瞼を作つたり鼻を高くしたりする美容外科が整形外科の主流であると思い込んだり,骨折はほねつぎ(柔道整復師)にかかるのが正しいと信じていたりする者が都会田舎を通じて甚だ多いのは蓋し当然のことと云えよう。しかしこのような現状は速かに打破して正しい整形外科的知識の普及をはかることが公衆衛生上甚だ重要であるのは論をまたない。そこで限られた紙面ではあるが若干の話題をとらえて整形外科の進歩の一端を暼見するのも無駄ではあるまい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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