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流行性肝炎の臨床と病理
著者: 小田正幸1 岩本淳1
所属機関: 1東大田坂内科
ページ範囲:P.11 - P.15
文献購入ページに移動肝臓病は近年医学的にも社会的にも注目をあびてきたが,診断手技の発達によることも勿論だが,実際数も可成り昔に比べて多くなつている様である.その中で最も屡々見受ける型が流行性肝炎である.この病原体についてはビールスであるという説が今日では殆んど常識化されて居り,ビールス性肝炎とも呼ばれているが,厳密に云うならば臨床家としての我々は流行性肝炎とは一定の症候を有する或一群の疾患をまとめた症候群にすぎないのではないかと反省して居る。
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