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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻4号

1956年10月発行

文献概要

綜説

急性腎炎の疫学

著者: 平山雄1

所属機関: 1国立公衆衛生院疫学部

ページ範囲:P.25 - P.34

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I.緒言
 昨年9月以降,突発的に日本全国に亘つて流行した急性腎炎は,新たに登場した公衆衛生上の重大な問題である。問題が新しいだけに,本症に関する学問的な諸成績は末だ完全に出揃つていない。そのような時に本症の疫学について総括的に展望し,蔓延の様式及び対策のあり方を論述することは,時期尚早の感がないわけではないが,「疫学は常に医学の最前線にあり,医学を開拓するラツセル車の役目をすべき」と筆者1)は強く信ずるので,敢えて筆をとる次第である。
 疫学(Epidemiology)という言葉程様々な定義が下されているものはない。従来の諸家の見解を通覧して見ると少くとも次の4種に分類出来ることを知る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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