icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻4号

1956年10月発行

文献概要

原著

出生時体重別にみた乳兒の体重基準値について

著者: 山口健男1

所属機関: 1群馬県高崎保健所

ページ範囲:P.49 - P.51

文献購入ページに移動
1.緒言
 近時,未熟児対策の問題が注目をあびているが,その発育過程を見て行く場合,機械的に従来の出生時体重を考慮しない発育基準値と対比することは,当を得たものと思われない。斎藤,辻氏1)2)は出生時体重が,その後の体重発育と極めて密接な関係にあり,その影響は幼児期のみならず,学童期にまで及んでいる事を観察している。私は保健所において,日常育児指導に当る場合,出生時体重を考慮に入れる必要性を痛感しているのであるが,この場合ただ勘に頼るのでなく客観的な出生時体重別発育基準値があれば,出生時体重の大なる者も小なる者も,夫々正当に判定され育児指導上有益と思われる。そこで一つの方法として私は出生時体重とその後の体重との相関係数を求める事により,出生時体重別の乳児体重発育基準値の作成を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら